公開告白なんてして、名前もクラスもバレたんだもん。
誰かに会った時、なんて言われるか。何されるか......
こんな状況になんて、なったことないし。これから先もなることないだろうし。
誰だってドキドキするでしょ。
「堂々としてろよ。嫌なことされた時は俺が許さねーし。香澄は、俺の彼女だろ?」
「う、うん....」
「なら、胸張って俺の隣にいればそれでいーの。」
私の手をぎゅっと握りしめる梓。
そ、そうかもしれないけど.....
張り裂けそうなくらい早く動いている心臓と戦いながらみんながいる校舎へと足を進める。
「先輩.....っ!!」
そんな時、目の前に現れたのは葵くんだった。
私を走って探してくれていたのだろうか。息が切れていた。
「葵くん。」
葵くんは、私の目を真っ直ぐ見ながら、口を開いた。
「俺、体育館で先輩の告白聞いてました。」
葵くんも聞いてたんだ.....
いや、別にだからなんだとかそういうのはないんだけどさ。
あの場にいない人だってもちろんいたわけで。
だけど、葵くんは直接梓の告白を聞いていたんだ。

