【完】恋なんてするものか!





ニヤリと笑うと、私の耳に口を寄せ、「俺の家とか?」



と、囁いた。



見事に赤面した私は、勢いよく椅子から立ち上がり、




「さっさと戻るわよ!」



そう言い捨てた。




「そんな全力で嫌がることないだろ。もう付き合ってどれだけ経つと思ってんの。」




「そ、それとこれとは話が別よ!!」




「何がどう別なの。」




「はあ!?知らないわよ!」




「なに、俺とそういうことするの嫌?」




「え、だから、そういう言うことじゃなくて....」




「ふーーん。じゃあしたいんだ。」



満足気に笑う梓。




「安心しろよ。もう待たないから。すぐ香澄の全部もらってやるから。」




「だ、だから.....っ!」




「もう、待ったはなしな。待てねーから。」




勝手にひとりで話を進める梓。



そんな梓にドキドキしてる自分に腹が立つ。




「そろそろ戻るかー。」



そう言って梓も立ち上がった。



私の手を握り、一緒に図書室をあとにする。




「緊張してんの?」




私の手を握っただけで、緊張してるって分かった梓に驚く。




「あ、たりまえでしょ!!」