【完】恋なんてするものか!





「うん、分かった。約束する。」



そう静かに頷くと、「よし。」と私の頭を撫でる。




なんか、親と子供のやり取りみたいだ。




私が子どもで、そんな私をあやすお父さん。みたいな感じ。




「でも、それは梓も同じだからね。梓も私に相談とかしてほしいし、頼ってほしい。」




私ばっかり頼るのは違うし、もっとお互いが支え合って付き合っていきたいなって。





「ふっ、分かった。」



そう柔らかく笑うと、私の手を握った。




温かくて、大きな梓の手。



ギュッと握り返す。



もう、離さない。



この手を。離したりなんてしない。




これから先もずっと、ずっと、この人を信じて、この人を好きで生きていく。




「そろそろ、文化祭戻る?」




「あ!そうだよ!最後の文化祭!楽しまないと!!!」




梓との一件のせいで忘れ去りそうになってた。




今、文化祭の真っ只中じゃん!



「公開告白したし、人に会ったらとんでもないことになるかもな。」




「誰のせいよ!」



ま、嬉しかったんだけどね......嬉しくて嬉しくて、仕方ないくらいに。




「俺的には、このまま香澄を連れ去って違うところで2人になるのでも全然いいけどな。」