【完】恋なんてするものか!






その温かさに、また涙が込み上げてくる。




こんな、泣く人じゃなかったのに....



涙腺緩くなったのかな。




「女ってこえーな。自分の思い通りにさせるために、手段選ばねーんだもん。」




「私も女だけど?」




「え、そうだったの?」




「ばかっ!」




「いてっ!」




べし、と梓の頭を小突く。



そんな他愛も無いやり取りに、笑みがこぼれて。



「やっと笑った。」と、梓が嬉しそうに言った。




だけど、梓の言ってることは本当だと思う。



女の私が言うのもなんだけど。




女の私でえも、女って怖いなって思うこと普通にあるもんなー。




やっぱり、常識的に考えで自分がやられて嫌なことはやるもんじゃないよね。





「あとさ、約束、してほしいんだけど。」




「約束?」



急に真剣な顔付きの梓。





「なんかあったら、ちゃんと相談すること。本当に、ほんのちょっとのコトでも。絶対にひとりで抱え込まない。俺にもさ、少しくらい心配させて。彼氏なんだから。」




と、少し寂しそうな表情な梓。



そう、だよね。




心配かけたくないとか、こんなことで、とかそう思って相談しなかった結果、結局、大事(おおごと)になっちゃってるし.....