いつも梓は、私のこと信じてくれてたのに。
少し落ち着いたあと、私たちは図書室に置いてあるイスに横並びで腰を下ろした。
「本当に、不安にさせてごめんな。」
と、申し訳なさそうに謝る梓に私は思い切り首を横に振った。
本当に本当に梓は1ミリも悪くない。
私が悪いの......
そのあと、梓はコンテストに出ることになった理由を話してくれた。
話を聞く限り宮本さんに脅されて、出ざるを得なくなったと言う感じだ。
「本当は出たくなんてなかったし、香澄にも話そうと思ったんだけど、そのせいで香澄の身に何かあったらどうしようって言う気持ちの方が大きくて。」
やっぱり。
梓は私のことを考えて。
私のために、こういう決断をしたんだね.....
それなのに、私は本当にバカなんじゃないかと思う。
「あれだけ、大勢の前で断言したし。もう大丈夫だろ。」
「ありがと。」
「動画撮ってくれた大澤に感謝だな。あれがなかったら誤解させたままだったかもしれないし。」
「ごめん.....」
「謝るなって!いつもの香澄の方がいい。」
私の頭を撫でる梓の手が温かくて。

