だからこそ、中途半端に葵くんの近くにいて、葵くんの気持ちを踏みにじるようなことしたらいけないんだ。
ここまで真っ直ぐに自分を思ってくれているのに、突き放すのもそれなりに辛いけど。
それでもこれが正解だから。
「お願いだから、ひとりで抱え込むようなことしないで。ちょっとした事でもいいから、俺のこと頼ってください。」
「ありがとう。もしなんかあった時は、よろしくね。」
「俺に出来ることがあれば、なんでもしますから。もう、無理しないって約束してください。」
「うん......わかったよ。」
そう頷くと、葵くんは嬉しそうに笑っていた。
後輩なのに、頼ってばっかり。助けてもらってばっかりだな。
でも、そんな葵くんの優しさに助けてもらってるのは事実。
ありがとうの言葉しか出てこない。
そのあと、お互いに必要なものを手に取り教室に戻った。
そして、私たちは大イベントの学園祭当日を迎えたのだった───.....

