そんな静かな倉庫の中で宮本さんの声が聞こえた。
「いつまで梓くんの隣にいるわけ?」
「.....」
耳を貸したらダメ。
相手をする必要もない。
「あった。」
私はガムテープを手に取り、そそくさと倉庫を出ようとした時。
───ドンッ!
「いい度胸してんじゃん。」
私が通ろうとしていた道を宮本さんが足で塞いだ。
「.....邪魔。」
「ふーん.....女の私相手だと、そうやって強気でくるわけね。」
上目遣いで睨みながら、気に食わなそうに宮本さんは言った。
「調子乗ってんじゃねぇよ。おーい。」
低い声で言ったあと、宮本さんは倉庫全体に響くようにそう声をあげた。
すると、物陰から4人の男子生徒が険しい顔をしながら出てきたのだ。
「あんたには何言っても無駄なようだから、ちょっと痛い目にあってもらうから。」
なんて、勝ち誇ったように宮本さんは言った。
ジリジリと近づいてくる4人に、負けじと私も睨み返す。
こんなところで負けてなんていられないんだから。
「さ、こんな状況でも強気でいられる?」
とても楽しそうな宮本さん。
心の底から真っ黒な性格だ。

