もう、呆れて言い返す気力にもならない。
「ねえ、美華。」
もうこうなったら、こいつと言葉を交わさなければいいんだ。
無視作戦に入ろう。
私は無理やり美華と会話を始めた。
美華は戸惑いながらも、私と話をしてくれてる。
隣からは、「おい無視かよ。」なんて声が聞こえてくる。
ざまあ見ろ。
最初からこうしとけばよかった。
無視すればイライラすることないし、少しすれば諦めてくれてたかもしれないし。
まともに相手してた私が馬鹿だったんだ。
心の中でそう、勝ち誇っていた矢先だった。
「.........いやあっ!!」
いきなり、あいつが私脇腹をつついてきたのだ。
びっくりして、大きな声が出てしまった。
私の叫び声に一瞬教室が静まり返った。
「ちょっとあんた!何してんの!!」
恥ずかしくてたぶん、顔は真っ赤だと思う。
いきなり脇腹つつくとか、ありえなくない?
「無視するのが悪いだろ?」
「だからって脇腹つつくことないでしょ!」
そこまでして何で私と関わろうとしてくるの!
お気に入りだかなんだか知らないけどさ。
私からしたら迷惑でしかないから!
そんなやりとりをしていると、タイミングがいいのか悪いのかわからないけど、チャイムが鳴った。

