【完】恋なんてするものか!






体の力がぬけていくのがわかる。




「そんな顔で俺のこと見て.....例え、香澄はその気がなくても、俺にはそう見える...」




耳を触っていた手は、そのまま私の髪に触れる。




優しく触れるその手が、とても色っぽくて。




ただ、髪を触られてるだけなのに、胸の高鳴りはどんどん大きくなっていく。




「本当は、どうなの?」




「ほ、本当は、って....?」




「俺とキスしたいって思ってる?」




「お、おおお、思ってない....」



「なんで?」




「だ、だから、学校だし....」




「じゃあ、学校じゃなかったらしたいの?」




「そ、それは....」




「ちゃんと言って。」




こうなるともう、私は勝てない。



きっと、ずっと否定し続けたとしても。




いつかは負ける。もう気づいた。




「思って......ます.....」




恥ずかしさのあまり俯く。




「ねぇ。可愛すぎ....」



そう、頭の上から声が聞こえたかと思うと。




「ぇ.....ちょ.....」



私はそのまま、梓に唇を奪われた。




わ、私の話聞いてた!?



なんて、否定する余裕も、冷静になることも出来なくて。




「あず......さっ......」



唇が離れた一瞬に名前を呼ぶも、すぐに唇は重なって。