【完】恋なんてするものか!





だけどやっぱり、気になることは気になっちゃって。




大丈夫、て自分に言い聞かせても、そう思い通りにはいかなくて。




「ご、ごめん.....」



「ははっ、なんで謝んだよ。」



そう言って、私の頭を撫でてくれた梓。




「梓のこと.....信じてる。でも、梓は女の子にモテモテで、さっきみたいに告白だってされる。それは私もわかってる。」




弱音なんて、言いたくない。




そんな柄じゃないし。



いつだって余裕のある女でいたかった。




恋をする前は、そんな女だった。




だけど、発してしまった弱音はもう止まってくれなくて。





「だって、人一倍カッコイイし、ずっと女の子の注目の的だったんだもん。だから、そんな梓の彼女として、隣にいるのが私でいいのかな、って.....こんな、女子力の欠片もなくて、サバサバしてて男っぽい私でいいのかな、って。」




泣きそうなのを必死にこらえて。




今までだったらこんなこと、意地でも伝えなかったのに。




自分ひとりで解決して、どうでもいいやって投げ捨てられたのに。




梓のことになると、自分がコントロールできなくなって。





「いつか、誰かもっと可愛い子に取られちゃうんじゃないかって。愛想つかされるんじゃないかって。いつだって、不安なんだよ......」