【完】恋なんてするものか!






フワッと笑った葵くん。




そんな朗らかな笑顔に、私も少し笑みがこぼれる。




「よかった。少し笑ってくれた。」




「ありがとうね。」




「いいえ。なんかあったら、俺のこと頼ってくださいね!」




こうして、私と葵くんはわかれた。




教室に戻ると、お弁当を広げて美華が私のことを待っていた。




「おかえりー!遅かったね!」




「先生に頼まれ事しちゃってさ!」




「そうなの?ならやっぱり私も一緒に行けばよかったね!」




確かに、美華と一緒だったら何か違ったかもしれない。




葵くんに運ぶこと、手伝ってもらうこともなかったし、梓とあの女の子のことも.....




て、グルグル考えてもらちあかない。




梓なら大丈夫。



私が信じてあげなくてどうするの!




たとえ告白だったとしても。



それでも、梓はきっと断ってくれる。




「香澄?どうかした?」



「ううん!大丈夫!!」




そんな話をしていると、ご飯を持ち梓が教室にやってきた。



あんなことがあったから、少し気まずい。




「お待たせ。」




「黒河くんも遅かったねー!」




「悪いな。」




ど、どうしよう.....



梓の顔を見ることができない。