可愛らしい子だ。
目はくりくりと大きくて、ふわふわにウェーブのかかった茶色の髪の毛。
小柄で細くて、女の子!という感じの子だ。
「は、はい.....」
「ふーん、そっかぁ.....ちょっと梓くん借りるねー!」
ニコニコとそう言う。
「なんか、話があるらしいから聞いてすぐ行く。教室で待ってて。」
「う、うん....」
そのまま梓はその子に腕を引かれながら資料室の中に入っていった。
入口に取り残された私と滝川くん。
どうしたらいいのかわからずその場に立ちつくす。
「あの女の先輩、気をつけた方がいいと思います。」
少しの沈黙のあと滝川くんがそう言った。
「気をつけた方が....って?」
「気にならないですか?なんでこんな場所に呼び出したのか。」
そ、それは気になるけど.....
というか、あらかた想像はつく。
「どう考えても告白、ですよ。」
だ、だよね.....
私もだろうと思った。
だから余計に複雑なんだ。
梓が女の子に人気で、モテモテなんだって思い知らされるから。
「確かに、彼女がいる人に告白するの自由ですけど、わざわざ彼女?って香澄先輩本人に聞く必要はないと俺は思うんですよね。」
「う、うん.....」
「あの言い方は確実に香澄先輩が彼女だって知ってる言い方だし。それなのにあんなこと言うなんて.....気をつけた方がいいです。」

