まあ、中学生の頃からなんやかんやでプチ有名人みたいな感じになってたし、滝川くんが私のことを知っていてもおかしくはないけど.....
だからといって、私のことをずっと探す理由にはならない気もするし....
「ここで会えたのもなんかの縁だと思うから単刀直入にいいますけど、俺ずっと香澄先輩に憧れてて。話したこともないし、俺のこと知るはずもないって分かってるけど、中学の時からずっと、好きだったんです。」
と、真剣な眼差しの滝川くん。
「えーっとー.....」
いきなりすぎて。
単刀直入すぎて。
反応に困るんですけど!?
「中学入学してすぐ、香澄先輩の噂は耳に入ってきました。好奇心でどんな人なんだろうって思ってたけど、実際に姿見た瞬間心打たれて。」
い、いわゆる、一目惚れと言うやつ.......なのか.....???
「それに、覚えてないですよね。中学のとき、廊下で思い切り肩ぶつかったことあるんです。」
「え?」
そんなことあった?
「俺が友達と話してて、不注意でぶつかったのに、香澄先輩は嫌な顔一つしないで、しかも俺に大丈?怪我ない?て聞いてくれたんです。」
「ご、ごめん.....覚えてないや......」
滝川くんには申し訳ないけど、全く身に覚えがない。
そんなことあったっけ....?
頭をフル回転させて中学生時代に戻ってみるが、それらしき情景は浮かばなかった。
「俺、それでもう本気で好きになって。それから近づこうと思ったんだけど、なかなかできず卒業しちゃって。風の噂でかこの高校に入学したっ聞いて。先輩に会いたくて、この高校来たんです。俺。」
「香澄先輩にとったらかなり迷惑な話ですよね。」と、申し訳なさそうに滝川くんは言った。

