【完】恋なんてするものか!






喜びと感動が混ざったようなキラキラした瞳を私に向けるその子。




私の......ファンかなにか?





だけど、言葉のニュアンス的にずっと探してくれてた.....?





「また会えるって、信じてました。」





「ちょ、ちょっと待って!」




なんか、ひとりで先いっちゃってるんだけど、わたし全然着いていけてない!




「私のこと、知ってるの?」




この質問2回目ね?





「はい。知ってますよ。ずっと、探してました。」





「えっとー......どこかで会ったことあったっけ?」





「香澄先輩は俺のこと、知らなくても不思議はありませんよ。俺が勝手に香澄を探していただけなんで。」





そ、それはそうかもしれないけどね?





だけど、昨日入学式があって入学してきたばっかり。





昨日の今日で私のことを知るはずないし。




それに、ずっと探してたって言ってたし。





「俺、滝川葵(たきがわ あおい)て言います。香澄先輩と、同じ中学だったんですよ。」




な、なるほど.....中学の後輩だったんだ。




それなら、私のこと、知っていてもおかしくはないか。





で、でも。




「探してたって.....なんで?」




私、何かしたっけ?




顔を見て、名前を聞いても、これといって接点が思いつかないし。




前にどこかで会った記憶もない。