「起立、礼。」
「「ありがとうございました」」
「んーーーっ!終わったー!」
「久々の授業だといつも以上に疲れるね!」
「ホントだよー!金曜まで長すぎ!」
午後の授業が終わり、帰りのHRを終え、ザワザワと帰りの支度を始めるクラスメート。
「ねぇ、美華?少し残れる?」
「え?どうしたの?」
「ちょっとトイレ行ってくるから!梓が迎えきたら伝えておいてくれる?」
「あ、おっけ!」
私は教室にカバンを残し、トイレへと向かった。
用を足し、教室に戻る途中のことだった。
───ドンッ!
「わっ!」
不意に、目の前の人とぶつかった。
「あ、ごめんなさい!」
「や、こちらこそ、前見てなかったの俺の方なんで。」
そんな声が聞こえ、顔を上げる。
そこには見覚えのない男子生徒。
1年生.......?
しかし、その子は私の顔を見るなり目を見開いた。
そして。
「やっと会えました.......香澄先輩.....」
そう、感動したように口にしたのだ。
「え、私のこと、知ってるの....?」
どこかで会ったことあったっけ?
頭をフル回転させてみるが、本当に見覚えのない男の子。
1年生なんだろうけど、身長は私より少し高い。

