【完】恋なんてするものか!





お互いなかなかの接戦で。



ふたりして爆笑しながらレースをした。





「やったぁっ!!」




大接戦の末、勝利したのは私。




なんか、梓に勝負事で買ったことがないから、本気で嬉しい!




「つえーな(笑)」




「やったー!ジュース!」




柄にもなくものすごいはしゃいでるな、私。



近くにあった自動販売機でジュースを奢ってもらった。




そのあとも、ホッケーをしたり、バスケのゴールゲームをしたり、ふたりでぎこちなく初めてのプリクラを撮ったり。




とても楽しい時間が過ぎた。




そして今は、UFOキャッチャーの機械をいろいろ見て回ってる。



「あ、これ取れそう。」



ある機会の前で足を止めた梓。




誰かが途中までやっていたのか、落とし口の近くに少し大きめな猫のぬいぐるみが転がっていた。




「やってみる?」




「おっけ、任せろ!」



腕まくりをして、100円を入れた梓。



ちょうどいい場所を見ながらアームを操作する。




そして「ここだ!」とボタンを押す。




「あー!おしい!」



しかし、惜しくも取れず。



「次、香澄やってみて!」




「え、わたし!?」




私の返事を待たずに、100円を再び入れた梓。




「えー、取れるかな。」



慎重にアームを調整する。



別角度からアームを見てくれている梓の言葉も頼りにしながら、丁度よさそうなところでボタンを押した。そして、




「あー!取れた!!」




見事に、落とし口に入った猫のぬいぐるみ。