高校生活、最後の一年がやってきた。
寒かった冬の風は、暖かな春風に変わった。
ワイワイと賑やかな校舎内。
今日が3年生になって、初めての登校日。
そう、そしてそれは新しクラス替えの日でもあった。
クラス表がはられている場所に美華と向かってる。
私の心臓はバクバク。
もしかしたら美華や凛ちゃんと、そして梓とクラスが離れてしまうかもしれない。
ドキドキしながらクラス表の前へとやってきた。
自分の名前を探すと、
「あ、3年1組。」
1組だったため、すぐに見つけた。
そして、その下に見つけた美華の名前。
「やった!3年間同じクラスだったね!!」
「これは運命だね~!!!!」
美華と同じクラスだったのはとても嬉しかった。
けど.......
「梓は3組.....か.....」
梓と凛ちゃんは3組と離れてしまった。
な、なんか.......寂しいなんて思ってる。
一緒のクラスだったら、また隣の席だったかな、とか.....
「朝からどんよりしてんなよ!」
「あ、梓!お、おはよう!!」
不意に聞こえてきた梓の声。
「はよ。俺はー.....3組。で、香澄は?」
「え、あ、1組。」
「え、まじかよー。別のクラスかよー!つまんね。」
と、気に食わなそうな顔をうかべる梓。