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「きゃあああ!!ついに!?」




「おめでとう!!香澄ちゃん!!!」




次の日。



誰よりも先に伝えたかった相手。



美華と凛ちゃん。




恥ずかしながら自分から報告。




ふたりとも、自分のことのように喜んでくれて。




そんなふたりを見て、自分が幸せ者すぎてすこしウルウルしていた。




「ちゃっかりホワイトデーに付き合うなんてー!このこの!」




「昨日と表情が違うもんね!今のほうが生き生きしてていいと思うよ!」




「本当ありがとう。これからもよろしく!」




「何言ってんの!友だちだし、あたりまえでしょ!」




「そうだよー!こちらこそ、よろしくね!香澄ちゃん!」




もう本当に、いい友達をもったよ。



3人で盛り上がっていると。




「おはよ。」



梓が、教室に入ってきた。



自然と笑みがこぼれる。



なんか.....朝から幸せな気分.....




梓の顔を見ただけなのに。



挨拶しただけなのに。




「香澄、口角緩みすぎ!(笑)」




私は咄嗟に自分の口を隠した。




容赦ないんだから、ホントに.......