どうにかしないと、と心ではわかっててもどうすることもできない私。
色っぽく私を見据えて。
私が口答えしないように、自分の流れに飲み込む。
「俺も好き。だから、しよ?」
「~~~~~っ」
こんなの......勝てるわけないじゃん。
無理に決まってるじゃん。
この甘い空気の中、好きな人にそんなこと言われたら。
断る人なんて、いないでしょ。
目を瞑り、少しだけ唇を突き出した梓。
心臓の動きは早くなる一方で。
でも、嫌ではない。
チュッと軽く、梓の唇に自分の唇を重ねた。
「こ、これで満足?」と、睨みつけてやろうと口を開こうとした時。
グッと私の手を引き、鼻と鼻がつきそうな距離まで顔を近づけた梓は、
「なあ。そんなんで俺が許すと思ってんの?」
そう、挑発するように言うと再び私の唇を奪った。
さっきよりも激しく。
体の力が抜けはじめた私の後頭部を優しく支えながら何度も私の唇を奪う。
「も......だめ.......」
「だめ。やめてやんない。言っただろ?いつかこうなったら覚悟しておけって。」
た、たしかにそんな会話もしたような......してないような......
そ、それでも!
さすがにキスしすぎ......
そう思っていてもどんどん、梓のキスに溺れていく私。
体はほぼ全部梓に預けていて。
頭もボーッとして。
なんかフワフワしてきた。
「香澄.......好き.....っ.....」
最終的にはキスの間にとびきり甘い声でそんなことを言われて。
もう、自分が自分じゃないみたい。
「わた、しも......好き......」
気づけば自分もそんなことを口にしていた。

