【完】恋なんてするものか!






好きってことは事実だけど。




友達にそんなことを真顔で言われたことなんてないから。




「好きな人には言いたいこと言えなかったり、我慢したり、素直になれないこともあるけどさ。それをいつか後悔することもある。素直じゃない香澄も可愛いけど!正直でいいんだよ。会いたいとか、一緒にいたいとか。」





美華の言葉が、スっと胸に入ってきて。




なぜか、涙が出そになってた。





「香澄は知らないかもしれないけど、それが恋だから。ホワイトデー、楽しんでこい!」




同い年のはずなのに。




恋のことになるとものすごく美華のことが大人だと感じる。




「ありがと。」






色々な気持ちを抱えたまま、放課後を迎えた。




「香澄、全力で楽しんでおいで!」




「うん、美華もね!!」




そうちゃんが迎えに来た美華は、満面の笑みでそういうと、幸せそうにそうちゃんと教室を出ていった。





「香澄ちゃん。美華ちゃんからいろいろ聞いてるよ~!楽しんできてね!」




私の机にやってきて、凛ちゃんもそんな言葉をくれた。





いったい凛ちゃんに何を話したのか気になるけど.....




ふたりとも私のことを応援してくれてる。





「ありがとう。」




凛ちゃんも教室から出て行った。





そしてすぐ、




「よし、帰るか!」




私の机に梓がやってきた。




カバンを肩にかけ、梓と一緒に教室をでる。



もうすぐ下駄箱に着く。





そんな時だった。




「く、黒河くんっ.....!」




後ろからそんな声が聞こえたのは。