【完】恋なんてするものか!




きっと、梓は決まってるんだろうなあ。



早く決めちゃわないと。



悩みに悩んだ末、イチゴパフェに決めた。




梓はティラミス。



一緒に温かい飲み物も頼んだ。



少し待ってテーブルに運ばれてきたパフェとティラミス。




もう見るからにおいしそう。




「香澄って甘いもの目の前にすると、目がキラキラするのな(笑)」



だって、ものすごーくおいしそうなんだもん!




女の子なんてみんなそうじゃない?



自分のことを女の子、なんて言うのはなんか少し恥ずかしいけど.....



そんな女の子っぽくないしね。




「食べようぜ。」



ふたりで頼んだものを口に運ぶ。




「んんーっ!美味しすぎるー!」




口いっぱいにひろがるイチゴと生クリームの味。



もう....幸せだ.....



「ん、これほんとに美味いな。」



梓もパクパクとティラミスを口に運んでいた。




夢中で食べる梓の姿がなんだか可愛くて。



不意に笑みがこぼれた。




「なーに見てんの?」




「ん?なんでもー!」




でもそんなこと本人には口が裂けても言えません。




「ほら、そんなにくいてーならやるよ。」




どうやら、私がティラミスを食べたいんだと思った梓。




フォークに一口のティラミスをのせてくれた。




あ、ありがたいけど....これっていわゆる間接キス....だよね....?




いや、でも、いまさらそんなこと考える必要ない....?




キ、キスはしてないけど.....で、でもこの年で間接キスなんて普通なのかな.....




前、口元についた生クリームを食べられる、みたいな事件もあったし....




「ブッ.....なに、間接キス意識しちゃってんの?」