【完】恋なんてするものか!




なぜか私よりノリノリでテンションの高い梓。




だけど、それでも嬉しくて。




喜んでくれてるんだって。




私も自然と笑顔になってた。



「香澄、甘いもの好きだもんな!」




「好き!意外、ってよく言われるけど。」




「まあ確かに、それは言えてる。」




憎まれ口をたたかれても、今はなんか何でもよかった。




浮かれてるんだな、私。



こんなやり取りをしてることが。すごくうれしくて。




楽しくて。



「うるっさいなあ!」



口が悪くて、素直じゃないけど。



「でもま、そこがギャップ萌えするんだけどなー。」




そんな私のことを本気で相手してくれる。



今まで女として見られてこなかった私を、ちゃんと見てくれる。




「ありがと....」




「ん?なんか言った?」




「なーーーんにもっ」




私、可愛げないからさ。




直接本人には言ってやらないけど。



ありがとう。




こんな私を相手してくれて。



こんな私を、好きになってくれて。



心の中ではちゃんと、感謝してるよ。




***



「んーーーーどれにしようかな....」



目的のカフェについてメニューを開きながら悩むこと数分が経った。




美味しそうなスイーツが並ぶメニューを見て、全然決まらない私。



どれもおいしそうで.....



「いっぱい悩めよ。」



微笑ましそうに私を見つめる梓。



不意に見せる優しさに、私は弱い。