おかげでめちゃめちゃ恥ずかしかったんだから!!
「凛ちゃんもちゃんと心から応援してくれてるんだしさ!きっとさっきのも香澄のためだったんだよ!!」
凛ちゃん....本当に強い子だと思う。
きっと、もしかしたら心のどこかでまだ梓のことを思っているだろう。
だってずっと好きだったんだもん。
そんなすぐ忘れられるわけない。
一度凛ちゃんに、
『私と一緒にいて辛くない?』
って聞いたことがある。
バレンタインの日を境に、梓は私のもとによく来るようになった。
そんな私と梓の光景を見て辛くないわけがないと思ったから。
だけど凛ちゃんは、
『辛くないよ?むしろ、香澄ちゃんとあずくんがどんどん距離縮まっていくのを近くで応援できて、嬉しいくらい。』
そう、ほほ笑んだのだった。
『だからそうやってもう私のことを心配するのはダメ。気使わなくていいから。ね?』
そう凛ちゃんに言われ、もう何も言えなかった。
凛ちゃんの言葉に甘えて、目の前でもお構いなしに話しかけてくる梓の相手をしているけど......
凛ちゃんの気持ちを無駄にしないためにもそれでいいんだって美華に言われた。
「少しでも黒河と香澄を近づけようとしてくれてたんだよ!」
そ、っか.....
近づけたの.....かな?
むしろ何も言えずで遠ざかった気もするけど.....
「香澄は照れて下向いてたから気づかなかっただろうけど、凛ちゃんの言葉聞いて黒河、嬉しそうだったよ。」
バチッとウィンクを決める美華。
そ、そうなんだ....
いつも余裕たっぷりなこと言うから、内心はどうなのか私にはさっぱり理解できない。

