【完】恋なんてするものか!





最悪.......最悪........!!!





最低最悪っ!!





「はあ.......っ......はあっ........」





ダッシュして、通学路の半分までやってきた。





なに、あいつ........




色々ありすぎて、頭がついていかない。





彼氏がいるって知ってる女と、キスして?





その上、私にまで手を出して?




考えられない!




理解出来ない!




てか、したくないわ!!




あんなやつが考えてること、わかるやつの方がおかしい!!





走ったせいもあるのか、ドキドキと胸がうるさい。





ボヤーっとさっきの光景が頭に蘇る。




間近くにあったアイツの顔。




私をまっすぐ見据えて。




私の唇に触れた指も。




鼻をかすめたあいつの香りも。





「いやぁぁっ!!」




すべてを振り切るように、再び走り出した。





忘れるんだ!




忘れるのよ、香澄!




あんなのただのお遊び。




同じようなこと、いろんなやつにしてんだから。





ちょっと、からかわれただけ。




たまたまケータイを忘れて、




教室に取りに行って。





たまたまそこにあいつがいて。



たまたまそれを見ていたことがバレた。





ただそれだけなんだから。





結局家まで猛ダッシュした。




家に着いた時には、かなり息が切れていた。





「はあ、はあっ、はあ.........」




つ、つかれた......




こんなにダッシュしたの、いつぶりだろう?