今の凛ちゃんの涙は、何の涙なんだろう...
「香澄ちゃんの素直じゃないところにつけこんで、あわよくばとさえも考えた。」
「凛ちゃん.....」
「香澄ちゃんの密かな思いを応援したいって気持ちの反面、やっぱりあずくんの隣にいたいって気持ちも消えなくて。」
たくさん悩んでいたんだ....
色いろな気持ちと闘ってたんだ。
まったく、知らなかった。
凛ちゃんの気持ちを考えたら、自分まで苦しくて。
気づけば頬に涙が伝っていた。
「香澄ちゃんの気持ち、わかってたのに....っ....最低なことして....ごめんなさいっ....」
「謝らないでよっ....悪くない、凛ちゃんは....」
私が悪かったんだから。
私が弱くて、自分の本当の気持ち伝えられなかったんだから。
私がしっかり凛ちゃんの気持ちとも向き合うことができてたら、こんなことにはならなかった.....
「あずくんに私の気持ち、伝えようか悩んだんだけど、このままじゃだめだって思ったの。
ちぐはぐした香澄ちゃんとの関係も、自分の気持ちも。」
私は、自分のことしか考えてなかった。
どうしたら梓の隣にいられるかしか考えてなかった。
凛ちゃんは、こんなに私のことを考えて、悩んで、苦しんでいたのに....
最低なのは、私の方だ。
「大切な香澄ちゃんの気持ちを差し置いて自分だけ幸せになんてなりたくなかったの。」
こんなにも優しくて、けがれを知らない人がこの世にいるんだ。
もう、頭が上がらないよ....
「優しすぎるのは....凛ちゃんの方だよ....」

