【完】恋なんてするものか!







私みたいな男勝りな女、やっぱりダメだよね......





素直じゃないし。





逃げてばっかりだし。





凛ちゃんみたいな、女の子らしくて、可愛くて。






告白だって勇気出して自分から言えるこの方が断然いいよね。






負けた、んだ.......





分かってたよ......




勝ち目なんてないって。






分かってた、のに.....っ.....






「.......っ」





覚悟、してたはずなのに.....





私なんて梓には見合わないって、分かってたはずなのに.......





それでも、私を好きだって言ってくれることがとても嬉しくて。






いつも、私の近くにいてくれることに安心して。





私が少し突き放しても、近くにいてくれるって。






たとえ、凛ちゃんみたいな美人さんに告白されても。





もしかしたら私のことを選んでくれるかもしれないって.......






期待、してた......?





だとしたら、ホントに大バカものだ。私は。






なにに余裕を持ってたんだろ。




ここで泣いたら、ダメなのに......





凛ちゃんに、私は梓が好きだって言っているようなものなのに。





私になく資格なんて、ないのに。






「.......っ、そっか.....おめでとう。」






無理やり笑った。




涙を引っ込めなきゃ。




ちゃんと、祝福してあげなきゃ。





やっとの思いで告白して、思いが通じたんだもん。





だけど......ほんの少しでも気を緩めたら、涙が溢れてしまいそうで。





だけど、凛ちゃんにそんなこと知られたくない。






私は顔を隠すために、再び俯いた。