【完】恋なんてするものか!






正論を美華に言われる。





だけど、どんな顔でふたりに会えばいいのか分からないよ......







凛ちゃんには梓のことは好きじゃないって言っちゃったし。








「黒河くんも凛ちゃんも、香澄の本当の気持ちを知っただけで離れるような人じゃないって、私は思うけど?」






「う、うん.......」






「もしそんな人だったら私が許さない!何があっても香澄の味方だから!!ねっ?」






「あり、がと......」





そうだよね....





ちゃんと、気持ち伝えたら。





正直に言ったら。




ふたりとも分かってくれるよね?





「それに、ふたりが付き合うって決まったわけじゃないんだし!チョコ、ちゃんと渡すんだよ!がんば!!」






「うん....ありがとう。」





美華はそうちゃんと約束があるからと、教室を出ていった。






教室にはもう私しかいない。





ドキ、ドキ、ドキ、と、胸が鳴る。





いつ帰ってくるんだろう。




告白はどうなったんだろう。





どんな顔で会えばいいんだろう。





色々な思いが渦巻く。





ソワソワして、携帯を開いたり閉じたり。





じっとしてることすらできない。






ひとりになってからどのくらい時間が経っただろう。





教室に向かって、足音が聞こえてくる。





戻ってきた......かもしれない。





さっきよりも胸の鼓動が早くなる。





お、落ち着け.......大丈夫......なんとかなる.....





そう自分に言い聞かせる。