好きじゃないって言っただけじゃなくて、応援するとまで言ってしまった。
今更、私も実は梓のことが好きだなんて言えるわけない。
どんよりした空気が私と美華の周りを流れる。
そんな空気を壊したのは、
「なんちゅー顔してんの?」
と、私の目の前に現れた梓だった。
鼻と鼻がくっつきそうなくらい至近距離。
驚きのあまり、危うく大声を出して叫んでしまいそうだった。
「べ、別に普通の顔ですうー!」
さっきまで梓の話をしていたし、梓のことで悩んでいるからドキドキとうるさくなる胸。
「そんな朝から暗い顔して、可愛いお顔が台無しですよ?」
「思ってもないこと言うな!」
「本当だったらどうするんだよ!」
「~~~~っ.....し、知らんっ!そんなこと!」
「はい、照れたー。」
あー、もう私の心ぐちゃぐちゃ。
さっきまでどんよりして、気分も落ち込んでいたのに。
梓とこうやっていつも通り話すだけで、さっきまでの曇っていたような気持ちが嘘のように晴れた。
私がもっと素直だったらな......
ちゃんと自分の気持ちに向き合って、誰にも負けないくらい胸張ることができたら。

