凛ちゃんの思いの方が大きいに決まってる。
「いきなりで反応に困るよね!」
困ったように笑う凛ちゃん。
「ううん。大丈夫だよ?」
なんでだろう。
梓への思いは本当なのに。
誰のものにもなって欲しくないとさえ思っちゃうのに。
それなのに、自分の気持ちを強く通すことができない。
自分の気持ちをぶつける事が出来ない。
怖気づいてるんだ。
私の知らない梓を知ってて。
私の知らない時間を梓と過ごしてきて。
梓に会えない時間でさえ梓のことを思っていた。
誰もが納得する純粋な凛ちゃんの気持ち。
凛ちゃんの気持ちの大きさにも、凛ちゃんの性格の良さも、可愛さも、女の子らしさも。
何にも勝つ事ができない。
そう悟ってしまった。
「香澄ちゃんは?」
「え.......?」
「どう思ってるの?あずくんのこと。」
「わた、し....は........」
女子から人気で、王子様なんて呼ばれてて、性格もサバサバしてて男っぽい私。
容姿端麗、性格もパーフェクト、男の子からも女の子からも好かれる凛ちゃん。
どう考えたって、凛ちゃんの方が梓にはお似合いだ。
だから、そんな子に.......
「好きなの?あずくんのこと。」
宣戦布告することなんて.......
「私は.....好きじゃない......ょ........っ......」
できない。

