【完】恋なんてするものか!







凛ちゃんの思いの方が大きいに決まってる。






「いきなりで反応に困るよね!」





困ったように笑う凛ちゃん。







「ううん。大丈夫だよ?」








なんでだろう。







梓への思いは本当なのに。





誰のものにもなって欲しくないとさえ思っちゃうのに。






それなのに、自分の気持ちを強く通すことができない。






自分の気持ちをぶつける事が出来ない。






怖気づいてるんだ。






私の知らない梓を知ってて。






私の知らない時間を梓と過ごしてきて。






梓に会えない時間でさえ梓のことを思っていた。







誰もが納得する純粋な凛ちゃんの気持ち。









凛ちゃんの気持ちの大きさにも、凛ちゃんの性格の良さも、可愛さも、女の子らしさも。








何にも勝つ事ができない。





そう悟ってしまった。







「香澄ちゃんは?」






「え.......?」






「どう思ってるの?あずくんのこと。」






「わた、し....は........」






女子から人気で、王子様なんて呼ばれてて、性格もサバサバしてて男っぽい私。








容姿端麗、性格もパーフェクト、男の子からも女の子からも好かれる凛ちゃん。






どう考えたって、凛ちゃんの方が梓にはお似合いだ。







だから、そんな子に.......







「好きなの?あずくんのこと。」







宣戦布告することなんて.......








「私は.....好きじゃない......ょ........っ......」






できない。