「一緒にいたのは小学1年生までだったし、その頃はまだまだ子供で恋なんて深くは知らなかったけど。」
「....」
「でも何となく、あずくんのことが気になっててさ。転校してもなんとなくあずくんのこと忘れられなくてね。」
純粋で、汚れなんて言葉を知らないような凛ちゃん。
そこら辺の女子みたいに、梓のビジュアルだけを見て好きだなんて言ってるような人とは違う。
ただ純粋に。
幼なじみとしての時間を過ごしてきた中で見つけた本当の梓を好きなんだ。
「今日、あずくんと再会してあずくんの笑顔を久しぶりに見て、やっぱりこの人なんだなって、心から思った。」
私は、凛ちゃんの梓への思いに勝てるのだろうか。
小学校1年の時に離れ離れになって、会えない時間があって。
それでも、なんとなくでもずっと心の中で梓のことを思ってて。
再会して顔を見て、やっぱりこの人だって思った凛ちゃん。
私の梓への思いは凛ちゃんの思いに負けてしまう気がして。
出会って、話すようになって1年も経ってない。
当たり前のように近くにいて。
毎日のように会話することが出来て。
嫌でも一緒にいられた。
学校にきて、教室に入ればいつでも会えるような環境の中で、たまたまみつけた“恋”という思い。
そんな私の“恋”と、凛ちゃんの“恋”。

