【完】恋なんてするものか!







私の聞き間違えじゃなければ「まーな」って言ったよね!?






「あらまー、ラブラブですこと♡」





そしてまた調子に乗り出す美華。







「梓が勝手なこと言うから!」






「仲良くねーの?俺ら。」






「そ、れは.......」





そう聞かれると言葉に困る。






だって、それはイコール梓は私と仲良しだって思ってくれてるってことでしょ?







しかもそんな真剣な顔で聞かれたら、嘘でも「仲良くない」なんて言えない。






そんな事言ったら、本当に私の近くからいなくなってしまう気がする。






自分の気持ちに気づいてしまったからには、そんな悲しいこと絶対に嫌だ。






自分が梓のことを好きだってこと気づけてよかったような、気づかないでいた方が良かったような.......






複雑な気持ちだなあ。






「こいつ、素直じゃないところばっかりだけど、仲良くしてやってくれ。」







「もちろんだよ!」






梓が栗原さんにそんなことを言っていた。






あんたは私の保護者かっ!






そんなことを梓に言われる筋合いない、って思うけど、内心嬉しさもあって。






私ってこんな単純な人間だったかな?








4人で盛り上がっていると、チャイムがなり授業が始まった。








***






「また明日ね!」






「うん、バイバーイ!」







校門で美華とわかれ美華と反対方向に歩き出す。







イヤホンをさそうと、カバンの中からイヤホンを探している時だった。







「あ、香澄ちゃんだ!!」






後ろからそんな綺麗な声が聞こえてきた。