「誰もこない?大丈夫?」
「へーきだって。それに、やめられねーだろ?」
「んもう、梓ったら.......」
い、いやいや.......
甘いムードなのはいいけど。
私のケータイ......
てか、公共の場でこんなことするあんたらの精神を疑いますけど。
『誰も来ない?』
『平気だよ。』
じゃ、ないから!
いるから!
ここにいるから!私!
のぞき見なんて、するつもりないし、したくもないけどさ!
早く帰りたいし!
わたしはその場に座り込んだ。
あー。
早く終わんないかな。
なんて、のんきに考えていた。
「教室でこんなことするの初めて.....」
「新鮮で、いいだろ?」
あーあーあーあー。
もう、終わるどころかヒートアップしてんのは私の勘違いですか?
勘違いであってほしいんですけど!
このまま、ケータイ置いて帰ってしまいたいけど、一日ケータイないの辛いし。
明日学校きても、充電終わってるだろうし。
どうしようかとひとりで悩んでいると、
~~~♪♪
中から音楽が聞こえてきた。
「もー、いいとこだったのにぃー!」
「カレシ?」
「校門で待ってるんだってー。」
「早く行ってあげな。」
..........は?
女、彼氏持ちなの?
黒河、それ知っててやってたの?

