遠くなっていく梓の背中を見えなくなるまで見送った。
今まで生きてきた中で一番ロマンチックなクリスマスだったな。
クリスマスの日に夜景を見に行ったことなんてなかったし。
イルミネーションを見に行っても、友達と『綺麗だ』って騒いでたから。
あんなにロマンチックでおしとやかなクリスマス初めて過ごした。
家に帰ってケータイを見ると、美華から連絡が入っていた。
『帰ったらちゃんと全部話なさいよ!』
やっぱり聞きたいのね。
連絡は来るだろうとは、思ってたけどね。
あの美華だし。
少しした後、珍しく自分から美華に電話をかけた。
『どうだったのよ~』
「電話越しでもニヤニヤするのやめてよ。」
声でわかるからね?
絶対ニヤニヤしてるでしょ?
『はーやーくー、話せ!』
私の話は無視かい!
で、でも話せと言われても.......
「別にこれといって......」
話すことはないけどね?
あまり普段と変わらなかったし。
変わったのは私の気持ち......だけだし......
『はあ!?それはないでしょ!』
美華の声がデカすぎて、電話を耳元から遠ざける。
そんな大声出すようなことでもないでしょ!
『告白くらいされたでしょ!?』
「されて............ないよ.....?」
『なによ、その間(ま)は!』
よくよく考えたら、告白的なことはされた.......な。
でも別に、今日が初めてって訳じゃないし.......

