【完】恋なんてするものか!







冷静になって考えてみれば、気持ち悪いな自分、って思うけど。






電車に揺られ、あっという間に最寄りの駅までついた。






「家まで送ってくよ。」






「いいよ、暗くなっちゃったし。」






「こんな夜道に女ひとりじゃ危ないだろ?」






「そ、そうかな?」






「それに、もう少し一緒にいたい。」






「......うん。」






そんなことを言われて、頷かないわけいかない。






縋るような目線を私に送りながら、切なそうに言われたら。






結局、降りた駅から家まで梓に送ってもらった。







楽しい話をして笑いながら。







「ほい、到着。」







「ありがとう。」






あっという間に自宅についてしまった。






寂しいような、なんか複雑。






「気をつけて帰ってね。」






もやもやしてる気持ちを押し殺して、梓にそう伝える。







「冷え込むから暖かい格好して寝ろよ。」







「ふふ、保護者みたいな事言わなくてもわかってるよ。」







「また、学校始まったら会えるからな。」






「.........っ、だ、だから何よ!」







「や?そう伝えたかっただけ。」






ぽん、と私の頭に手を乗せ、梓はイタズラに笑った。







なんでもお見通しってわけね。






そんなに顔に出てたかな?私。






『これでわかれるのは、少し寂しいかも。』って。






強がってそんなこと言えないけど。






「じゃあな、よいお年を。」






「あ、そっか。」





冬休みのうちに1年が終るんだ。





全然考えてなかった。







「じゃあな。おやすみ。」






「うん、ありがと。」