「あ、梓は?」
「ん?好きだなー、って思ってた。」
「.....///」
き、聞かなければよかった。
恥ずかしさでどうにかなりそう。
てか、そんなことをサラッとよく本人に言えるよね。
尊敬するよ。
「俺は、香澄と一緒にいる時間が一番好き。」
「わ、分かった。」
「ぷ、なんだよその答え。」
「もう分かったから、そ、それ以上言わなくても。」
「照れ隠しだってバレバレだから。」
このまま甘いセリフを言われ続けたら私どうなるかわからないから。
梓の気持ちは十分わかったし、それ以上は何も言わないでくれ。
なんなのかなあ、このムードは。
「さみーし、そろそろ帰るか。」
「そ、うだね。」
「俺はこのまま香澄と一緒にいてもいいけど?」
「~~~~~~っ、か、帰ろう.......」
危ない......
また『私も』なんて、口に出しそうになった。
気を緩めたら、自分が思ってることを口にしてしまいそうになる。
「顔は帰りたくなさそうだけど?」
「....」
「ふっ。目に焼き付けたか?」
「う、ん。」
綺麗な夜景と星空をしっかり目に焼き付けて、その場をあとにした。
何も言わずに繋がれる手。
私は少し、握られている手に力を入れた。
そしたらそれに返すように、梓の手にも力が入った。
ああ.....どうしよう。
もう後戻り出来ない。
どうしようもないくらい、好き、だ......

