【完】恋なんてするものか!







まるで、星空の中にいるみたい。






キラキラと光り輝く星空と夜景に目を奪われる。





こんな場所が、あったんだ.....






綺麗な景色で、寒さなんて吹っ飛んでいた。






「1回だけ来たことあって。」






「そうなんだ。」






「クリスマス、香澄とくるなら絶対ここだって思ってた。」






「そ、っか。」






「言っとくけど、俺が連れてきたの香澄が初めてだからな?」






いらない情報を勝手に話す。





いや、聞いてない。





だけど、そんなことを言ってもらえて嬉しいのは事実で。





なんとか頬が緩まないように力を入れる。







「俺がここに女とくるのは香澄が最初で最後だな。」






「あ、っそう......」





口調を強くしてないと。





ボロが出そうで。




嬉しさが溢れ出しそうで。





そんなことしたくない素直じゃない私。





なんとか本心を隠す。






「こんな綺麗な景色、絵には書けないよな。」






「確かに。目に焼き付けなきゃ。」






綺麗な景色を見てると、なぜか涙が出そうになる。






心が洗われてる感じがするから、かな.....






スーっと何かが入ってくる、そんな感じがする。





ずっと見てられるな、この景色。





何も考えずに、ずっとここにいたい。





ずっと、この幻想的な世界に。





ここだけ、別世界みたいだ。





この展望台だけ、この地球には存在しない空間みたい。