せ、セーフ。
こんなところでキスなんてされてたまるか。
た、たまたま私に予定がなかったからよかったものの、もし本当に用事があったらどうしてたの?
無理矢理すぎるでしょ!!
私が嘘つくの下手くそだったからバレてしまったわけだけど......
「終業式が終わったら、教室で待ってて。」
「わかった......」
半ば強制的に、私にクリスマスの予定を当てつけた梓は清々しさに満ちながら図書室をあとにしたのだった。
***
凍りつくような寒さの中、体育館で恒例のながーい終業式を終え、教室に戻ってきた。
教室では冬休みの課題やら、過ごし方やら、
3学期の予定やらを話され、解散になった。
来年の今頃のことを考えると嫌気がさすけど。
まだ余裕はある。
だからこそ、今年は思う存分遊ぶべきだ。
「じゃあ香澄、楽しもうね。お互い♡」
そうちゃんが教室まで美華を迎えに来た。
ニヤニヤしながら私を見つめると、語尾にハートをつけ、そう言った。
その笑みは、そうちゃんと遊べて嬉しい笑みなのか、私と梓をからかってる笑みなのか分からないよ.......
「じゃあな、香澄!」
教室の外からそうちゃんに手を振られ、軽く手を振った。
手をつなぎながらふたりの姿は見えなくなった。
そして間もなく、
「準備出来てるか?」
私の机には梓がやってきた。
「うん。」
「じゃあ、行くか。」
そして私達も教室を出て行く。

