【完】恋なんてするものか!







確信犯でやってるのか、天然でやってるのか。






私が逃げたい時に限って、私が逃げられない、私が弱い手段を使ってくる。






そう。こうやって質問攻めをしてくることだ。







「本当?」






「う、うん.....」






「嘘じゃない?」






「うん、嘘じゃない.......」






....な、なんで無言なの。






何なのよ、この目力は。






何か言ってよ。






「な、なに.....なんで無言なの......?」







「目、泳ぎまくってるよ?」






う、うそ......





バレないようにしっかり目見てたはずなのに。







「嘘なんだ。」






「っ.......ちが.......」






「俺に嘘ついたんだ。」







「ほ、本当だって......」






「そんなぎこちない嘘で、俺のこと騙せるとでも思ったの?」







クイッと私の顎を持ち上げた。






結局、梓の流れに持っていかれてしまった。







挑発するような目で私を見据える。






「悪い子だなー、俺に嘘つくなんて。」





私の下唇を指でなぞる。





ドキドキと胸がなる。





少しずつ、頭が白くなっていって。




思考回路も回らなくなる。






「そんな悪い子には、このままここ奪っちゃおうか?」






ニヤッと、口角を上げながら勝ち誇ったかのように言われる。






だめだ.......ふわふわしてきた。





近くにあるあいつの顔に、甘いセリフ。





嫌でもドキドキするよ.....







「ここでキスされるか、クリスマス俺と過ごすか、どっちにする?」







「く、クリスマス過ごすから.......」






「ふっ、よろしい。」





そう笑うと、私から離れる。