長い長い自己紹介タイムが終わった。
あのあとも、何かといろんな人とペアを組まされ自己紹介をさせられた。
「あー.......つかれた。」
授業が終わった瞬間、私は机にのびた。
いっぺんにたくさんの人と話すことって、あんまりないから疲れた。
話が合う子もいれば、何を話していいのかわからない子もいたし。
基本的に人見知りではないから、なんとかやり通したけど。
今日は午後から入学式があるから、在校生は午前で授業が終わる。
明日から、本格的に授業が始まるってことだ。
残りの時間もやりきり、放課になった。
「明日から授業とか、考えられないーー。」
後ろで美華がそんなことを呟いていた。
こんな楽な授業も今日で終わりだ。
「まあ、高校に通ってる時点で、勉強が本業だからねー。」
振り返って美華に言う。
「香澄!高2だし、今のうちにたくさん青春しとこ!」
「え?」
いきなりやる気の美華。
「だって、来年は受験生じゃん?遊ぶなら今のうちだよ!」
確かに......
3年になったら、大学受験でみんな忙しくなるんだろうな。
いま以上に、勉強しなきゃいけなくなるだろうし。
「遊びまくるか!」
「そーしよ!!」