【完】恋なんてするものか!





***






「ちょっと付き合って。」





その日のお昼休み。





お弁当を食べ終え美華と雑談しているところにやってきた梓。







「え?どこに?」





そう尋ねるが、「いいから、話がある。」と深くは話さない梓。






首をかしげながら、とりあえず話だけでも聞くかと梓と教室をあとにした。






ふたりで歩いてやって来たのは図書室。






奥にある勉強スペースの椅子に座る。





「どうかしたの?」






「や?ふたりになりたかっただけ。」






「....」





さらっと、意味不明なことを発言した梓。





え?ということは、特に用事はなかったってこと?






「話があるって......」






「これといって話はない。」






「....帰るわ。」





話ないのに私を連れ出す意味がわかりません!






別に特に話ないんだったら良くない?





せっかく人が美華と話してたっていうのに。






わざわざそれを中断させてまでここまで連れ出したのに、なによそれ!







「少しくらいいいだろ。付き合えよ。」






もう......わけわかんない。






立ち上がった私の手を、隣に座る梓に捕まれ、ストンと再び椅子に腰を下ろした。







「なあ。」







「なに。」







「もちろん24日は俺のために空けといてくれてるよね。」







「......なんの話?」






そんな当たり前かのように言ってるけど。






そんな約束、した覚えないんですけど。







「俺と過ごすために、クリスマスイブの日は何も予定入れてないよね?もちろん。」







いや、特に予定はないよ?





美華はそうちゃんとデートだし。





特にクリスマスだからといってなにもない。







なにもない、けどね!?





それは決してあんたといるためじゃないからね!?






あんたのために空けたわけではないんですよ。