大波乱な修学旅行を終え、気づけばもう冬になっていた。
期末テストを終え、あと数日で冬休みが始まる。
みんな、浮かれ気分だ。
「それでね、イルミネーション行くことになったの!」
「やばー!楽しそうじゃん!いいねっ!」
ニヤニヤしながら私に絶賛ノロケ中なのはもちろん隣の席の美華で。
終業式の日がクリスマスイブ。
そうちゃんと学校終わりにクリスマスデートすることが決定したらしい。
誰よりも浮かれ気分な美華に、私の心も踊っていた。
きっと、ロマンチックなクリスマスの夜を過ごすんだろうなあ.......
「いいねっ、じゃないよ!あんたはどうなのよ!愛しのダーリンと。」
「なんでいきなり私の話になるのよ!美華の話してたじゃん!」
そのまま続けてください?
私は美華の話聞いてるだけで十分ですから!
それだけで幸せ分けてもらってますから!
「いいから、いいから!どうなの!?」
よくないわーっ!
どこもよろしくない!
そんなキラキラした目を向けられてもなんにも話すことはない!
「ダーリンなんていないし、クリスマスなんて私にとったら普通の平日だし~。」