私、恋心なんて知らないから、わからないよ.......
「わ、私はね、あんたにヤキモチ妬くほど暇じゃないのよ!」
「やべ.......ニヤけが止まんねえ。」
ちょっと!人の話聞いてる?
ニヤニヤしないでよ!
こっちが恥ずかしいんだからね?
「てか、お前女なんだしもっと可愛い照れ隠ししろよな!」
「はあ!?何よそれ!」
「覚えてねえのかよ!水族館で俺のこと叩いたこと。」
「忘れては、いないけど。」
「あんな本気で叩くなよ!男並みの力だったから(笑)」
クックックッと可笑しそうに笑う。
失礼ね!!
どうせ私は男勝りで、すぐ手が出ますよ!
そうやって育っちゃったんだから、仕方ないでしょ!?
「でもまー、そんなところが可愛くて仕方ないんだけど?俺は。」
バカにしたり、褒めたり、照れさせたり。
私の心は休まらないみたい。
「香澄にヤキモチやいてもらったし、満足、満足!!」
「だーかーらー!妬いてないってば。」
「はいはい、照れなくても大丈夫。ちゃーんと分かってるからね?」
分かってないんだってば.......
結局梓のいいように丸め込まれた。
30分なんてあっという間。
ふたりで目的地に向かって歩いただけで、30分経ってしまった。
途中いろいろあったけど。
別に物足りないとかは思ってないよ!?
むしろふたりきりでいなくてすむから、せいせいしてるけどね!
「おっ、美男美女カップルのお出ましですか~!」
なんて、呑気に言ってるのはもちろん美華。
何が美男美女カップルよ.....
私はこんなやつの彼女じゃないっつーの!
「仲直り出来た?香澄ちゃん!」
キラキラした目をむけるゆうのちゃん。
「ま、まあ?」
喧嘩なんてした覚えないけど。
色々説明するのも面倒だったので、丸く収めた。

