【完】恋なんてするものか!







「さ、まわるぞ~!!」





みんなテンションMAX。






先生はいないし、立ち並ぶお店。





パンフレットやインターネットで見ていた光景が目の前に広がる。







歩きながら気になったお店があれば入った。






みんなでワイワイ盛り上がりながら歩いていたけど.......








「あれ、美華!?」





あるお店に入って少しバラけて商品を見ていた時だった。






ふと見回すと、美華やあおいちゃんたちがいなくなってる。






やばい、はぐれた!?






と、思ったけど見覚えのあるシルエットがひとり。






梓だ........






───ピロン





ケータイに美華から連絡が入った。





『30分後にここにきてね!ふたりで仲良くすること!』






あるお店のURLも一緒に送られてきた。





電話をしても今度は出てすらくれなかった。







なによ、それ......






「ち、ちょっと!」





昨日ぶりの会話。





躊躇い(ためらい)ながらも梓に声をかけた。







「ん?」





いつも通りに振り向く。





何も変わりなくて少し安心した。






「美華たちがどこか行っちゃったよ!」






「知ってる。」






「梓のところにも連絡がきたの?」






「や、俺が頼んだから。」







......ん?





梓が頼んだ?





私と梓を残して4人でまわれって梓が頼んだの?






「どうして?」






「香澄とふたりになりたかったから。」






いやいや、わけわからないから!






「好きな女とふたりきりになりたいって思うことくらい普通だろ?」






大胆にそんなことを言われ、見事に赤面。






そんなはっきり言われて、照れない人なんていないだろう。







「拗ねてる可愛い香澄ちゃんの機嫌を戻してあげないとな?」






ぽんぽんと頭を叩きながら、赤くなっているであろう私の顔をのぞき込む。