【完】恋なんてするものか!








仕方ないじゃん。事実なんだもん。







自分でも何言ってるのか分からないんだから。







「はいはい。ヤキモチ焼いちゃったのかな?可愛い香澄ちゃん?」






と、横から首を突っ込んできたのはニヤニヤした美華。






「やっ....!?」






ヤキモチ!?





私が!?誰に?梓に!?







「ば、バカなこと言わないでよっ!」







なんで妬かなきゃいけないの!?






意味わかんないから!






「はいはい、少しくらいふたりでイチャつけば?」








「え!?ちょ........」






「水族館デート、楽しんでね~!」






ヒラヒラと手を振ると、楽しそうに美華率いる4人組は人混みに消えていった。








え、何この状況!





なんで置いていかれた?







ここでふたりきりにされる意味がわからない。








「なに、妬いたの?」





ダメだって~。






ここでこいつとふたりきりはダメだって~。







「あんたになんて妬くわけないでしょ!」






「俺にヤキモチ妬くほど惚れちゃったのかな?素直じゃない香澄ちゃん?」







「ないない!ありえないから!」







「その割にはさー、他の子のところ行けとか意味わかんないこと言うじゃん?」







「そ、それは、あんたのことを思って、私といるより他の子といた方が楽しそうだし?」








「ふーん。俺がほかの女の子と一緒に楽しそうにしてほしいんだ?」








「.....っ」






な、なんで何も言えなくなるのよ!






そうよ!ってドヤ顔で言ってやればいいのに。






なのに.......






そう言ってしまったら、本当にほかの子のところにいってしまいそうで。







それを考えたら、なんか嫌だな、って.......