先生から解散の掛け声がかかると、それぞれ仲のいいグループに分かれて行動を始めた。
水族館の前で写真を撮ってる子達もいれば、一目散に中に入っていく子達もいた。
私はもちろん、美華とツーショットを撮り、水族館の外見の写メも取り満足してから中に入った。
ロマンチックに薄暗い室内。
見たことない魚がたくさん泳いでいる。
様々な魚の姿に興奮を隠せない私たち。
何かある度、片手に持っているケータイで写真を撮る。
しばらく歩くと、大きな水槽が見えてきた。
「みて!いたよ!」
そこに泳いでいたのは大きなジンベイザメ。
想像以上の大きさに、声も大きくなる。
「やば、口でか!」
生で見たのは生まれて初めて。
自分の目の前を優雅に泳いでいるジンベイザメ。
カメラを構えてシャッターチャンスを狙い、ちょうど私と美華の後ろを泳いでいるタイミングで写真を撮った。
ケータイから目を離すと、ふと目に写ったのは梓の姿だった。
そこには当然、矢島くんの姿もある。
そして、あおいちゃんとゆうのちゃん。
4人は合流したんだ。
何やら4人で楽しく会話をしているようだ。
私と美華が水槽の前にいることに梓たちは気づいていないようで。
ゆうのちゃんが構えたカメラで4人ならんで写真を撮り始めた。
モヤ.........
ちょ、な、なんでちょっと複雑な気持ちになってんの!私!!
別に関係ないじゃない!
梓が誰と行動しようとどうでもいいじゃない。
実際、水族館でだっていろんな生徒に声かけられていたようだし。

