【完】恋なんてするものか!







チラチラと見えてるよ。






そうちゃんとずーっと連絡取り合ってるの。






私にはまだ、誰かに会えないさみしさとか分からないから、美華の気持ちを理解することは出来ないんだけど。








でもまあ、言ってることはなんとなくだけど分かる。






好きな人と会えないのに、辛くないわけないし。






でも、修学旅行は修学旅行で楽しい行事だし大丈夫だよ!








飛行機に乗って何時間だろうか。







機内にアナウンスが入り、ゴソゴソとみんな荷物の準備をしている。








人生初めての飛行機。





飛び立ってすぐの時は、もうドキドキバクバク。






変な感じがした。






でも乗っていたらあっという間で。






何も起こることなく、沖縄に到着した。







とんとん、と隣で爆睡している梓の肩を叩く。







「ん~~~~っ。」






私が肩を叩いたのに気づいたのか、軽くのびて目を開いた。







「着きましたけど?」






「ん、まじか......」






まだ眠そうな梓。






昨日の夜、夜更かしでもしていたのかな?






まさか修学旅行が楽しみで寝られなかったとか言われたら、おかしくて笑ってしまいそうだ。







「なに、ニヤニヤしてんの?」







「べっつに~??」






こんなこと梓本人に言えるわけがない。






言ったら何されるかわからないし。






「ほー。ならいいですけどー。」






疑いの目を私に向けながらも、特に深く聞いてこなかった。






荷物を持ち、空港をあとにする。






地元とは比べ物にならないくらい暑い沖縄。







「ついたーーーーーー!!!」







「人生初沖縄~!!」








「やべぇー、テンション上がるーー!」






みんなテンションMAX。





それは私も同じで。






初めて生で見る沖縄の景色に、ニヤニヤが止まらなかった。