【完】恋なんてするものか!






ざわざわしていた教室が静かになる。




やっと、解放された。





嫌な時間でしかなかったな。




「じゃあ、次は前後にするかーー!」





と、先生の声。




まだ続くのね.......





でも!!



前後だったら、





「みぃーかぁーーーー!」




美華とだ!




私は机にうなだれた。





「ぷっ。最悪じゃん(笑)」




美華はおかしそうに笑っていた。




笑い事じゃないんだからね!?





本当、嫌でいやで仕方なかったんだから!!




「どんな話してたの?」




「んー、どうって言われても.........てか、嫌味しか言われなかった。」





あいつは、憎たれ口しか言わなかったな。





「イライラして仕方なかったんだけど!」





「災難続くね、香澄。」




「最悪だよ、新学期そうそう.......」




2年生になって、美華とまた同じクラスで。





嬉しさしかなかったのに。




まさかこんなことになるなんて。





「でもまあ、これ以上関わることもないと思うし!」





だって、この時間が終われば、こいつと話さなきゃいけない時間なんて滅多にないだろうから。





そう考えなきゃ、やっていけないわ。





「でも、ほかの女の子からしたら羨ましいんじゃない?黒河くんと、話せてるの。」





「てか、まずあんなやつが女子から人気なことに納得いかない。」





顔はさ?



か!お!は!




カッコよくてイケメンかもしれないけど。




中身最悪じゃん?