「おい、俺の香澄だからお前にはあげねえよ?」
「はいはい。ったく、何でいきなりそんな独占欲強くなったのかね。」
「あんたのものになったつもりはないわ!」
しれっと聞き捨てならないことを口走った梓にすかさずツッコミを入れる。
否定しなかったらそのままつけいりそうだし。
「本当、仲いいんだねふたり。」
「でしょ?見ててわかるでしょ?このラブラブっぷり!」
あおいちゃんとゆうのちゃんと美華も3人で勝手に盛り上がってるし。
この班、本当に大丈夫なの?
やっていける気がしないのは私だけかな??
私は周りの声をシャットダウンするために、目の前にあったパンフレットに目を移し意識を集中させる。
私の敵がどんどん増えている気がする.......
今までは梓からのちょっかいをかわし、美華からのからかいを何とかかわすだけでよかったけど。
そこに矢島くん、あおいちゃん、ゆうのちゃんまで加わってしまったら私の手には到底負えそうにない。
私の高校生活の歯車はいつから狂い出したのだろうか........
期待と不安を胸に、私達は修学旅行当日を迎えたのだった───.........

