「大澤は?さっきまで話してたじゃん。」
「んー?美華は女子になりに行ったの。」
「元々女じゃん?」
「違くてー、たぶん付き合うんだろうな。」
お互い両想いだし。
お似合いだと思うし。
とうとう美華にも彼氏ができるのか~。
新鮮でなんかニヤける。
「お前の顔芸、見てて飽きないわ。」
「顔芸なんてしてないわ!」
私がいつ顔芸したのよ。
そんな私の顔、変顔だって言いたいの?
失礼なやつだな。本当に。
「切なそうな顔したり、ニヤニヤしたり、忙しい顔。」
「忙しい顔って何!意味わかんない!」
「そうやってすぐ大声出さないの!」
「鬱陶しいから早く友だちのところ戻りなよ。」
「お前も友達じゃん?」
「まあ、これから友達以上になるけど。」と、耳元で囁く。
「ならないから!早く戻れ!」
私は無理やり梓の体を机のほうに押した。
「ったく、照れ屋だな~。」
なんて言いながら、奴は自分の机に戻っていった。
ほんっと、ろくなことない!
そんなやり取りをすると、とぼとぼと美華が教室に戻ってきた。
静かに椅子に座ると、「あのね....」ととても小さい声で言った。
な、なんか、私までドキドキするよ......
付き合ったんだよ、ね?
ゴールしたんだよ、ね?
「告白されたの。」
「うん。」
「付き合ってくださいって。」
「うん。それで?美華は?」
「お願いします、って。」
「付き合うことになったんだね?」
「.......うん.....///」
「おめでとうっ!!!!」
私は美華に抱きついた。

