【完】恋なんてするものか!







よくわかんない。






「よっ、おはよ!」






「あ、あぁ、おはよう。」







登校してきた梓は私に挨拶をしてから自分の机に向かった。







な、なんでドキドキしてんの。私は........






ただ、朝の挨拶をされただけなのに。







なんでこんな緊張してる?






「あらあら、可愛いですねぇ~。」







「うるっさい!!」






美華には隙を見せられないな......







しばらく雑談していると、






「あれ、そうちゃん??」





教室にひょこっと顔を見せたそうちゃん。






扉の外から手招きをしている。







でもそれは私ではなくて.......






「みーかっ!いってらっしゃーい!」






そうちゃんの目当てのお相手は、美華。






なんとなく分かる。





あー、告白するんだな、って。







美華は顔を真っ赤にしながら、教室の外へ出ていった。






まったく。どっちが可愛いんだか。






私よりも十分、美華のほうが可愛いじゃん。








なんか、羨ましいなあ......





美華は私に持ってないものを持ってる。







可愛さとか、素直さとか、女子力とか。






私とは全然違うんだよね。






「誰もいない扉見ながらなんて顔してんだよ!」







「いてっ!」






ボーッと考えていると、梓に頭をチョップされた。







「別に。なんでもなーい!」







「そうやってすぐはぐらかす。俺にくらい本音言ったら?」







「逆にあんたに本音なんて言わないから。」







いつからそんな信頼関係築いたわけ?






勘違いしないでよね。